令和2年度山梨県地震防災訓練参加報告

令和2年度山梨県地震防災訓練報告

令和2年度山梨県地震防災訓練に参加

令和2年11月22日(日)於:富士川町立鰍沢小中学校校庭

災害対策基本法、山梨県防災基本条例、山梨県地域防災計画及び富士川町地域防災計画に基づき、

災害時に即応できる体制の確立、展示・体験・啓発を通じ、県民全体の防災意識の高揚を目的として、

山梨県警察本部各部各課・陸上自衛隊・南巨摩郡医師会他、62機関が参加し実施された。

主要訓練項目

○情報収集に関する訓練

災害対策本部設置・運営訓練・被害状況偵察訓練 等

○救出・救助に関する訓練

関係機関による救出・救助訓練、医療救護訓練 等

○避難所運営に関する訓練

避難所開設・運営訓練、福祉避難所開設訓練・運営訓練、炊き出し訓練、

災害ボランティアセンター設置・運営訓練 等

○物資輸送に関する訓練

交通規制・緊急車両誘導訓練、緊急物資輸送訓練、孤立集落訓練 等

○その他

ライフライン応急復旧訓練、展示・啓発・体験 等

(公社)山梨県柔道整復師会は、大室会長を含め4名、医療救護訓練(二次トリアージ)へ参加、歩行不能な負傷者(骨折および脱臼)への応急処置を行った。

 

医療救護訓練

トリアージとは

最大多数の傷病者に最善の医療を提供するため、限られた人的・物的資源を最大限に活用し、傷病の緊急度や重症度を迅速に評価し、治療や搬送の優先順位決定を行うこと。

トリアージのポイント

・救命困難な傷病者に時間や医療資源を費やさない

・処置不要な軽傷傷病者を除外する

・緊急性の高い傷病者を選別し、処置・搬送を優先する

トリアージの区分

区分Ⅰ 赤 緊急治療群  生理学的評価に異常、救命処置が必要

区分Ⅱ 黄 ・被緊急治療群 治療の遅延が生命危機に繋がらない

・歩行不能

区分Ⅲ 緑 治療不要もしくは軽処置群

・歩行可能、専門医の治療を必要としない

・一般に、災害時に最大数となりうる

※軽傷群とされても、一箇所に集積し、アンダートリアージや様態の変化を確認する

区分0黒 救命困難群もしくは死亡群

・心肺蘇生を施しても蘇生の可能性の低いもの

・死亡しているもの(心肺停止状態)

トリアージの方法

一次トリアージ:START(Simple Triage and Rapid Treatment)

簡便な評価により、迅速にふるい分ける

二次トリアージ:PAT(Physiological and Anatomical Triage)

より詳細な方法にて制度を向上させる

一次トリアージ START

呼吸・循環・意識の3つの簡便な生理学的評価を行い30秒程度で迅速に評価する

※一次トリアージでは、処置を行わない

例外として、気道開放(昏睡体位)・活動性出血に対する圧迫止血

トリアージ区分の赤・黄の負傷者を二次トリアージへ搬送

※二次トリアージでは、生理学的評価、解剖学的評価を1~2分を目標に行う

気道挿管・点滴・止血・骨折等の固定等を速やかに施し、緊急性の高い負傷者より

医療機関へドクターヘリまたは救急車にて搬送する。

 

(公社)山梨県柔道整復師会の訓練参加

大室正美会長含め4名が参加した。

一次トリアージで搬送された負傷者(骨折・脱臼)への速やかな応急処置(徒手整復・固定)、

安堵させる声かけを心掛け、医療機関搬送への一助を行った。

対象模擬負傷者は、骨盤骨折・大腿骨骨折、下腿部骨折・肩関節脱臼骨折と仮定し処置に対応。

訓練終了後の反省会にて参加医師より

「柔道整復師の処置の手際の良さに感動した。日頃より外傷処置に携わっている事が伺える。」との講評を頂いた。

同じ柔道整復師として、大変喜ばしく誇らしい事であり、これからも「外傷」=「柔道整復師」を胸に

社会貢献していきたく思う出来事であった。